JIA港地域会日本建築家協会 関東甲信越支部 港地域会 ─ みんなで考える街と建築の未来 ─
MAS(Minato Architectural Seminar)は、港地域会の建築家による“どなたでも参加できる”開かれたセミナーです。
港地域会の建築家数名がパネリストとなり、街に対する思いや街を形成する要素としての建築の可能性について、複数の建築家がテーマに沿ってお話しいたします。
街づくりと建築の未来について、参加された人たちの暮らしや環境に対する問題意識と建築を結びつけ、皆で多様な視点で議論し考える交流の場を兼ねたセミナーとなっております。
『子どもの教育に取り組んでいて、未来について考える事がある』
『住んでいる街の文化や歴史に興味がある』
『コミュニティとなる場づくりをしている』
『地域の組み合いに参加していて、今後の取り組み方に悩みがある』
『自分の住んでいる街に愛着があるが、どう行動して良いか分からない』
『これからの社会、街について教養を高めていきたい』
という方には、是非参加してみていただきたいセミナーとなっております。
建築そのものに大きな興味が無くても、絵画などの美術や文化を楽しむように、新たな視点で建築という文化を知り、ご自身の知識・教養を高めていただけるキッカケになるではないでしょうか。
まずはお気軽に参加ください。
首都圏の宗教施設の総面積は、都市公園の総面積を上回ると言われている。その中で多数を占めるお寺は、ここ港区にも多い。そしてそれらは地域に対して閉じていることが多い。その時代ごとの政権が檀家制度(寺請制度)によって家族を単位として民衆を束ねようとした結果、多くのお寺が檀家寺として閉鎖的に変容してきた結果ともいえる。しかし、過去において、お寺は寺子屋などの教育も担い、とみくじの勧進などで娯楽にも寄与し、境内は半ば公園のように機能していた時代があった。つまり広く大衆に開かれたコモンとして存在していたのだ。
いま、人口減少や家族観の変質により、檀家が減少するお寺は将来の在り方を模索している。その大きな方向性が「社会に開く」というものであろう。この流れは、都市にとっても大きな可能性を秘めているのではないだろうか。お寺が社会に開くとき、そこに現れる可能性やアイデアについて語り合う場としたい。(小川 真樹)
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